高齢者の転倒事故

高齢者の転倒事故が増えています。

高齢者では、大腿骨頸部が骨折に至る荷重値が3500Nとの報告もあります。

当社で行った試験では、フローリングの荷重値は、3908Nでした。

当社で開発した 「リフォーム畳®」の荷重値は、1288Nでした。

 

車イスを使う為に行われる床の改修工事では、畳敷きからフローリングへの改修工事が推奨されていました。

しかし、当社が開発した「リフォーム畳®」は車椅子がスムーズに動かせる硬さもあります。

 

厚生労働省に「リフォーム畳®」の構造、機能性、荷重値、滑りにくさに特化したシート材が使える事を説明させて頂きました。翌年、介護保険住宅改修助成金制度で畳敷きから畳敷きへの改修工事も認めるとの改定が行われました。

 

なぜ、厚生労働省に認めて頂く必要があったのかは、

一部の役所で、機能性では問題は無いが、建物に固定がされていない畳での介護保険を利用した住宅改修は認められないとの見解がありました。改定後は、「リフォーム畳®」も介護保険が認められ改修工事を行っています。

転倒事故の予防と転倒時のケガの軽減には、衝撃緩和と滑りにくさが重要です。

深刻化する【転倒事故の増加】

東京消防庁管内だけでも高齢者の「ころぶ」事故は5年で約1万1千人増加しています

高齢者の「ころぶ」事故の発生状況

高齢化が進む日本で、屋内事故の8割が転倒です。解決策で重要になることは、転 倒時の衝撃を緩和する床材です。畳は床材の中では群を抜いて、衝撃緩和に優れてい ます。この点からも、畳の存在意義は大きく、価値はまだあると確信しました。

*東京消防庁管内の平成 26 年~30 年の 5 年間の事故による救急搬送件数データ 8 割が「ころぶ」事故です。

5 年間で「ころぶ事故」救急搬送者は 11,610 人も増加。

 東京消防庁ホームページからの引用

平成26年~30年の5年間

入院の必要がある中等症以上約4割

軽 症:入院の必要がないもの
中等症:生命の危険はないが、入院の必要があるもの
重 症:生命の危険が強いと認められたもの
重 篤:生命の危険が切迫しているもの
死 亡:初診時に死亡が確認されたもの


高齢者の「ころぶ」事故の発生場所(平成30年中)

  1位 2位 3位 4位 5位
事故発生場所 居室・寝室 玄関・勝手口 廊下・縁側 トイレ・洗面所 台所・調理場・ダイニング
救急搬送人員 22,282人 3,212人 2,252人 1,029人 834人

住宅等居住場所における高齢者の「ころぶ」事故の発生場所上位5つ(平成30年中)

「ころぶ」事故による高齢者の年別救急搬送人員


8割がころぶ事故で、4割の方が入院となっていますが、

現在はコロナ禍で入院はも難しい状況になっているのではないでしょうか。

事故発生場所の1位は居室・寝室です。どちらも「リフォーム畳®」が使えます。